キーボードの切り替えに使用するKVMスイッチとは

KVMスイッチとは、1組のキーボード、モニタ、マウスをつかって複数のコンピュータを操作できるようにするため、あるいは2組以上のモニタやマウス、キーボードを用いて1台のコンピュータを複数の場所から操作可能にする目的で使用する機器で、日本では切替器と呼ばれることもあります。

KVMは、装置に接続する3つのハードウェアであるKeybord、Video、Mouseの各語の頭文字をとったものです。

KVMスイッチを導入することには、端末の接続に使う機器の調達コストの抑制や、使用する機器と配線の簡略化による省スペース化、操作する端末の切り替えを手元に行えるようになることによる作業効率の向上など、さまざまなメリットがあります。

今日では、KVMスイッチとして販売されている製品には様々な種類があります。
製品が世に出始めた当初はキーボードとマウスについてはPS/2接続、ディスプレイはアナログ接続に限られていましたが、今日ではUSBやDVIの規格に対応した製品が続々と発売されています。

中にはプリンターやUSBスピーカーとの共有も可能になっている製品もあり、KVMスイッチはより便利な機器となっています。

KVMスイッチでIPの異なるPCもネットワーク越しに操作可?

KVMスイッチの製品の中にはリモートアクセスの技術を応用し、離れた場所にある端末の操作を可能にできるものも存在します。
このリモートKVMスイッチには、大きく近距離リモート型とover IP対応型の2種類があり、後者を用いればネットワーク経由で遠隔地に設置されている端末を操作できるようになります。

over IP対応型のKVMスイッチを用いたリモートアクセスでは、キーボードやモニタ、マウスから発せされるアナログ信号をデジタルパケットに変換してから、ネットワーク経由で端末のある場所まで転送し、その後もとの信号に戻して端末に反映させます。

通常のネットワークの仕組みを用いることから、操作が反映されるまでに若干の時間がかかり、回線の混雑具合によってはかなり待たされることがあるのが欠点ですが、遠隔地にあるサーバーを管理したい場合には非常に便利です。

デジタルKVMスイッチとよく比較されるものにリモートデスクトップがあります。どちらもネットワーク経由で端末を操作可能にするための技術ですが、デジタルKVMスイッチはネットワークを構築するだけで利用可能な点と、BIOS設定などのOS起動前のプロセスの監視もできる点がリモートデスクトップとは異なります。